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脳神経内科

脳神経内科

頭痛

頭痛は、さまざまな原因によって引き起こされる身体の不快感であり、一般的な症状です。外来でよく診る頭痛のタイプには、緊張型頭痛、片頭痛などがあります。

緊張型頭痛はストレスや筋肉の緊張が原因で、軽い圧迫感や鈍い痛みが特徴です。片頭痛は神経の異常活動によって引き起こされ、激しい脈動性の痛みや吐き気、光や音に対する過敏症が現れることがあります。

脳梗塞

脳梗塞は脳の血管が詰まってしまう病気で、周囲の脳細胞が死ぬ恐ろしい状態です。原因は主に心臓からの血栓や動脈硬化による血管の詰まりです。

症状は血管の詰まった部分によって異なり、呂律が回らない、視野の欠損、物が二重に見える、片側の手足の麻痺などがあります。MRIで診断が可能です。

脳出血

脳出血は脳の血管が破れて内部に出血する病気で、主な原因は高血圧です。他にも脳動脈瘤や脳動静脈奇形、脳腫瘍などが原因となることがあります。

症状は出血が起きた脳の場所により異なり、呂律が回らない、片側の手足の麻痺、めまいなどがあります。診断には頭部のCT検査が使われます。

認知症

認知症は後天的な要因により多くの認知機能が障害され、日常生活が困難になる病気です。団塊の世代の高齢化に伴い、2035年には700万人以上の患者が予測されており、深刻な社会問題です。

認知症の対応が社会問題となる理由の一つは、どの診療科が専門かが広く認知されていないことです。専門とする診療科は主に脳神経内科、脳神経外科、精神科です。

パーキンソン病

パーキンソン病は稀な疾患ではなく、有病率は10万人あたり100〜150人程度です。特徴的な症状があり、一般にもよく知られています。

病気の原因は体内のドパミンが減少することですが、その具体的な原因は未解明です。生活習慣による予防は難しい疾患です。

ギランバレー症候群

ギランバレー症候群は、風邪や下痢後に起こる病気で、末梢神経がダメージを受け、手足のしびれや脱力感、自律神経の問題が出ることが特徴です。免疫が神経の保護を攻撃することで引き起こされると考えられています。

診断は血液検査で抗ガングリオシド抗体の有無や、髄液検査でタンパク質や細胞数の異常を確認し、伝導検査で神経の機能を評価します。

筋萎縮性側索硬化症(ALS)

筋萎縮性側索硬化症(ALS、Amyotrophic Lateral Sclerosis)は、運動ニューロンが徐々に変性し、筋肉が萎縮していく進行性の神経変性疾患です。

ALSは、脳と脊髄の運動ニューロンに影響を与え、これにより筋肉が徐々に弱くなり、最終的には身体のすべての自発的な運動能力が失われます。

髄膜炎

髄膜炎は、脳と脊髄を覆う膜(髄膜)の炎症を指す疾患で、細菌、ウイルス、真菌、寄生虫などによる感染が原因で発症します。特に細菌性髄膜炎は重篤であり、適切な治療が遅れると命に関わることがあります。

ウイルス性髄膜炎は一般的に軽症で自然治癒することが多いですが、免疫力の低い人では重症化することもあります。

てんかん

てんかんは、脳内の神経活動が異常に過剰な電気的放電を引き起こす慢性疾患であり、反復性のけいれん発作を特徴とします。発作は、脳の異なる部分から発生し、全身または部分的な症状を引き起こすことがあります。

てんかんはすべての年齢層で発症しますが、特に子供と高齢者に多く見られます。

重症筋無力症

重症筋無力症(Myasthenia Gravis, MG)は、神経と筋肉の接合部における自己免疫疾患で、筋力が低下しやすくなる病気です。特に、運動や活動後に筋力が著しく低下し、休息により一時的に回復する特徴があります。

原因は、自己免疫反応によって神経から筋肉への信号伝達が阻害されることにあります。

多発性硬化症

多発性硬化症(MS, Multiple Sclerosis)は、中枢神経系(脳と脊髄)の慢性的な自己免疫疾患であり、神経線維を保護するミエリン鞘が破壊されることによって引き起こされます。

このミエリン鞘の損傷により、神経信号の伝達が遅延または阻害され、さまざまな身体的および精神的な症状が現れます。