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手の震えの原因は?

手の震えの原因は?神経の病気が隠れている可能性があります。

手の震えについてを自覚したことがある方、多いのではないでしょうか。手の震えがあっても日常生活に大きな支障はないかもしれませんが、時に重篤な病気が隠れていることがあります。

震えは医学的に「振戦」といいます。振戦は主に静止時振戦、動作時振戦に分類されます。静止時振戦とは、名前の通り何もしていない静止時に認める振戦です。比較的ゆっくりの振戦(4〜6Hz)で左右差があることが多く、パーキンソン病で認めるのが有名です。パーキンソン病以外にも類似疾患である、多系統萎縮症、大脳基底核変性症、進行性核上性麻痺などでも認めることが知られています。典型例では上記の通りですが、パーキンソン病でも両側性の震えが出る方や、震えの出ない方もいます。パーキンソン病も、振戦(震え)優位形、姿勢不安定性歩行困難型など、色々なサブタイプがあるのです。Mary Ann Thenganatt et al. Parkinson Disease Subtypes. JAMA Neurol. 2014;71(4):499-504.

次に動作時振戦です。上肢を挙上位に保つ姿勢を取った時に特に認める振戦は、本態性振戦、甲状腺機能異常、疲労不安、慢性アルコール中毒などが原因で起きます。これは規則的で比較的早い(7〜14Hz)であることが特徴です。また先述の姿勢をとった時だけでなくあらゆる運動時に振戦が起きる場合、脳梗塞などの中枢性疾患の可能性が高いです。この震えは比較的ゆっくり(6〜8Hz)で不規則な動きをすることが特徴です。
 

ここまで読まれて、震えの原因を知るには結構難しいと思った方が多いと思います。震えの専門は、脳神経内科、脳神経外科です。当院は脳神経内科なので、些細なことでもご相談いただけたらと思います。

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