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力が入らない(麻痺)原因について

力が入らない(麻痺)原因、病気をまとめました。

今回は筋力低下について書きます。筋力低下とは、平たく言うと力が入りにくいということです。
自分で筋力低下があると思っても、実際は正常なことはよくあります。なので筋力低下を感じた場合、本当にそうなのか脳神経内科や整形外科を受診するべきです。

次に筋力低下の原因です。我々は体を動かす時、脳→脊髄→末梢神経→筋肉と、刺激が伝達します。つまりそのいずれかが障害されていると、筋力低下を認めます。以下、具体的な原因を列挙していきます。

脳が原因の筋力低下:脳梗塞、脳出血、脳腫瘍、多発性硬化症、中枢神経感染症、脳性麻痺etc
脊髄が原因の筋力低下:脊柱管狭窄症、椎間板ヘルニア、脊椎すべり症、脊髄梗塞、脊髄腫瘍、脊髄炎etc
末梢神経が原因の筋力低下:手根管症候群、肘部管症候群、橈骨神経麻痺、糖尿病性神経障害、糖尿病、アルコール多飲、薬剤性、ギラン・バレー症候群、慢性炎症性脱髄性多発神経炎etc
筋肉が原因の筋力低下:筋ジストロフィー、多発筋炎、皮膚筋炎etc

原因によって治療は異なりますが、共通しているのがリハビリテーションの重要性です。リハビリテーションの進歩は目覚ましいと思います。一例ですが下肢麻痺患者に脊髄硬膜外電気刺激と運動トレーニングを組み合わせたところ、地上歩行出来るようになった方が数名いたという症例報告もあります。
Jennifer Abbasi. Recovery of Voluntary Movement After Paralysis. JAMA. 2018 Nov 13;320(18):1850.
今後の更なる発展も期待しています。

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